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Windows Server 2022 Workgroup Cluster 構築手順 #1

最近、Windows Server 2025からHyper-Vのワークグループクラスターでライブマイグレーションができるようになるとかならないとかいう発表があったっかと思います。

私はフェールオーバークラスターをADドメイン環境では作ったことがあったのですが、ワークグループ環境では作ったことがなかったので試しにやってみたくなりました。

ワークグループクラスター自体はWindows Server 2016くらいから構築できるようになったらしいです。

しかし、ググってやってみてもすんなり作れずいろいろつまずきました。

でも頑張って作れました。

つまずいたポイントをざっとまとめると↓

  • クラスターノードとクラスターは前方参照で名前解決できないとダメ
  • デフォルトゲートウェイにpingを返す何らかのIPアドレスを設定しないといけない
  • iSCSIターゲットはCHAP認証にしておく
  • DNSサフィックスを設定しないといけない?

本記事はワークグループクラスターの構築手順を詳細にまとめたものです。

手順が長いので3部構成で書きます。

本記事では【#1:iSCSIターゲットの設定】をやります。

#1:iSCSIターゲットの設定

初期構成

iSCSIターゲットインストール

iSCSIターゲット設定

#2:iSCSIイニシエーターの設定

iSCSIターゲット接続

iSCSIターゲットディスクの設定

#3:フェールオーバークラスター構築

フェールオーバークラスタリングインストール

サフィックス設定

hostsファイル追記

フェールオーバークラスター作成

目次

#1:iSCSIターゲットの設定

初期構成

以下の構成で検証しました。

本手順で実施する作業はすべてAdministratorで行っております。またAdministratorのパスワードはどのマシンでも同じにしています。

キモはクラスターノードでデフォルトゲートウェイにpingを返してくれるテキトーなマシンを指定しておくことです。

pingを返してくれればなんでもいいらしいです。

iSCSIターゲットサーバーはIPアドレスとサブネットマスクの設定だけでもOKです。

あとファイヤーウォールは全て無効にしてください。

iSCSIターゲットインストール

この設定は【ホスト名:iscsi】で実施します。

まず、サーバーマネージャーを開きます。

「役割と機能の追加」をクリックします。

「次へ」をクリックします。

「次へ」をクリックします。

「次へ」をクリックします。

「サーバーの役割の選択」でiSCSIターゲットサーバーを選択します。

「機能の追加」をクリックします。

「次へ」をクリックします。

「次へ」をクリックします。

「インストール」をクリックします。

「閉じる」をクリックします。

以上でiSCSIターゲットインストールは終了です。

iSCSIターゲット設定

この設定は【ホスト名:iscsi】で実施します。

あらかじめiSCSIターゲット仮想ディスクを格納するフォルダを作成しておきます。本手順では「C:/iscsi」にiSCSIターゲットを格納することとします。

「サーバーマネージャー」の左ペインで「ファイルサービスと記憶域サービス」をクリックします。

左ペインの「iSCSI」をクリックします。

「iSCSI仮想ディスクを作成するには、新しいiSCSI仮想ディスクウィザードを開始してください。」をクリックします。

「カスタムパスを入力してください」にiSCSI仮想ディスクを格納するパスを入力します。本手順では「C:/iscsi」としています。

クォーラム用のディスクの名前を入力します。本手順では「名前」を「quorum」としています。「次へ」をクリックします。

「サイズ」にクォーラム用のディスクのサイズを入力します。本手順では1GBとします。「次へ」をクリックします。

「新しいiSCSIターゲット」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

ターゲット名を入力します。本手順では「名前」を「target」としています。「名前」を入力したら「次へ」をクリックします。

「追加」をクリックします。

「選択した種類の値の入力」で「種類」を「IPアドレス」に設定し、「値」にnode1のIPアドレス「192.168.1.1」を入力して「OK」をクリックします。

「追加」をクリックします。

「選択した種類の値の入力」で「種類」を「IPアドレス」に設定し、「値」にnode2のIPアドレス「192.168.1.2」を入力して「OK」をクリックします。

「値」にnode1とnode2のIPアドレスが設定されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

「CHAPを有効にする」を選択し、「ユーザー名」と「パスワード」に適当な値を入力します。パスワードは12文字以上16文字以下にします。入力したら「次へ」をクリックします。

「作成」をクリックします。

「閉じる」をクリックします。

サーバーマネージャーのiSCSI仮想ディスク作成画面で「タスク」をクリックし、「新しいiSCSI仮想ディスク」をクリックします。

「カスタムパスを入力してください」にiSCSI仮想ディスクを格納するパスを入力します。本手順では「C:/iscsi」としています。

データ用のディスクの名前を入力します。本手順では「名前」を「data」としています。「次へ」をクリックします。

「サイズ」にデータ用のディスクのサイズを入力します。本手順では100GBとします。「次へ」をクリックします。

「既存のiSCSIターゲット」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

「作成」をクリックします。

「閉じる」をクリックします。

以上でiSCSIターゲット設定は終了です。

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