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13万円でデュアルCPU36コア128GBメモリのPCを自作!

本記事は自作PC初心者の方向けに執筆しております。まったく無知でもお読みいただけるように書いております。

私は現在23歳社会人2年目のインフラエンジニアです。

業務ではWindows Server関連の構築保守を行っております。

仮想マシンで検証を行うことが多々あって自宅でも検証環境を構築したくなり、最強のPCを最安で作るというコンセプトのもと、初めてPCを自作しました。

本記事は私が作成したPCの構成をもとに書いております。

目次

構成

自作PCにはざっと考えると下記のものが必要です。

  • マザーボード
  • CPU
  • CPUクーラー
  • メモリ
  • 電源ユニット
  • ドライブ(HDD、SSDなど)
  • 必要に応じてビデオカード(GPU)
  • PCケース
  • その他こまごま(CPUグリス、機器を拭くIPAなど)

私が購入したものは下記のとおりです。

マザーボード

マザーボードとはPCの構成要素を全部くっつけてつなぐための基盤みたいなものです。

デュアルCPU構成にするには、当然のことながらCPUが2個搭載できるマザーボードが必要です。

テキトーにググって価格.comなんかで見てみると10万円ほどするものがたくさん並んでいます。

Amazonで調べてみると1~3万円のものがそれなり出てきます。

でもやっぱりイチバンラインナップが豊富でリーズナブルなのは【AliExpress】です!

AliExpressは中国の怪しいECサイトですが、自作PCをやっている人間なら知らない人はいないほど有名です。

デュアルCPUマザーボードはAliExpressで購入しましょう。

下記のマザーボードは私が購入したものではないですが、似たようなものを購入しました。

選ぶ時のポイント

AliEpressでデュアルCPUのマザーボードを調べるとたくさん出てきます。

選ぶ時のポイントは「v4」の表記があるものを選ぶことです。

理由はコア数が多くてコスパがいい【Xeon E5 v4シリーズ】を使うためです。

メモリ

メモリはヤフオクで購入しましょう。

ヤフオクにはおそらく型落ちサーバーから抜き取ったと思われる格安のメモリがたくさん出品されています。

また、AliExpressでも安く販売していたりマザーボードにおまけでついてくることもあるのでチェックしてみるのも悪くないでしょう。

選ぶ時のポイント

デュアルCPU構成(Xeon CPUを用いる場合)はほぼ確実に「ECCメモリ」を用います。

ECCメモリとは?

ECCとは「Error Checking and Correcting」の略で、エラーのチェックをやってるメモリですよという意味です。

エラーチェックしていることをわざわざ表記しているということは、実はエラーチェックしていないメモリも存在します。ECCメモリと区別するためにNon-ECCなんて言われていたりします。

ECCメモリとNon-ECCメモリの用途の違いは、ざっくり表現すると「個人用PC向け」か「企業の大事なお仕事を担うサーバー向け」かって感じです。

個人用PCによく使われるCPUのCoreシリーズにはNon-ECCメモリ、サーバーによく使われるCPUのXeonシリーズにはECCメモリという考えでもよいかもです。

なぜ個人向けと企業向けでメモリの規格が違うのかというと、個人用PCはたいした用途に使われないのでNon-ECCメモリでOK、サーバーは企業の大事なお仕事を担っているのでECCメモリがいい!って感じです。

マザーボードにもどっちのメモリを使うか書いてあったりします。

マザーボードによって搭載できるメモリの数が異なるので、マザーボードを選んでからメモリを購入するのがおすすめです。が、デュアルCPU構成のマザーボードはだいたいメモリ最大数が8枚なので8枚購入で問題ないでしょう。

メモリは種類が異なっても問題ないという話もありますが、念のため同じメーカー、同じ容量のもので揃えます。

1枚あたり16~32GBで揃えるとつよつよマシンにできます。

CPU

おすすめはXeon E5 v4シリーズです。

このあたりがコア数が多いかつ低価格で型落ちの者が流通しているものだと思います。

購入する場所はAliExpressかヤフオクがいいでしょう。

私はXeon E5-2695 v4を6000円くらいで2つ購入しました。

2699 v4のデュアルCPU構成でで44コア88スレッドにしたかったですが、こちらはひとつ25000円程度とけっこうお高めなのでやめました。

これらのCPUであれば先に挙げたマザーボードに搭載可能です。

CPUクーラー

CPUは厚くなるので冷却が必要です。

先に挙げたCPUとマザーボードに搭載できるCPUクーラーを選ぶ必要があります。

「lga 2011-3」という規格のものを選びましょう。

これがなかなかお安いのを見つけられなくて困りました。

私は下記のものを2つ購入しました。

説明欄に下記のようにlga2011-3的な表記があればおそらくOKです。

電源ユニット

電源ユニットの必要容量はドスパラのサイトで簡単に計算できます。

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電源ユニットは容量が大きくなるほど電力ロスが大きくなりますが、少なすぎると給電を賄えないので必ず適切な容量を選びましょう。

電力ロスの大きさごとにランクがあります。電力ロスが少ないものほど高価です。

また、電源ユニットは事故のもとなので中古品は避けたほうが無難でしょう。

私は下記の電源ユニットを購入しました。

ドライブ

HDDやSSDといったデータ保存に必要なものです。

私はOSインストール用とデータ保存用の2つを購入しました。

OSインストール用とデータ保存用に分ける理由は、もしもドライブが1つの場合、データをたくさん保存して容量がオーバーしてしまった際にOSがインストールされている記憶域に影響を及ぼしてしまう可能性があり、最悪OSがぶっ壊れます。

1つのディスクの中でOSをインストールする領域を切り分ける方法もありますが、私は物理的に切り離してしまう派です。

HDDは安いと読み書きが遅いので論外です。

SSDはHDDのような形状のものとm.2SSDのものがあります。私はコンパクトなM.2SSDが好きです。

マザーボードにM.2SSDが搭載できればそこに搭載できる規格のM.2SSDを選びます。

マザーボードにM.2SSDが搭載できない場合や搭載したいM.2SSDにマザーボードが対応していない場合はM.2SSDを搭載できる拡張カードを購入します。

M.2SSDは規格がいろいろとあるのでややこしいです。

規格をチェックするポイントは下記くらいかなと思います。

  • SATAかNVMeか
  • 世代は何か
  • 端子はM-key、B-key、B&M-keyのどれか
  • サイズは80mm、60mm、42mmのどれにするか

私は下記のものを購入しました。

OSインストール用

データ保存用

ビデオカード

さきに挙げたマザーボードにはHDMIポートやディスプレイポートがない場合が多いです。

そんなときは安いビデオカードやゲーム用GPUを搭載してビデオ出力できるようにします。

Googleでビデオカードを調べてショッピングタブを見ると安い中古品がたくさん出てきます。

私はGoogleのショッピングタブに出てきた楽天市場に出品されていた中古の3000円くらいのビデオカードを購入しました。

M.2SSD搭載用の拡張カード

私が購入したマザーボードにはM.2SSDが1枚しか搭載できなかったので、データ保存用のM.2SSDを搭載するためにPCIe拡張カードを購入しました。

PCケース

さきに挙げたマザーボードはE-ATXというPCのなかで最大級にデカい規格です。

これを入れられるケースは限られます。

E-ATXのマザーボードが入るPCケースを選びましょう。フルタワーと書いてあるものになるかと思います。

私は下記のPCケースを購入しました。

その他こまごま

ほかには下記のものを購入して使用しました。

CPUグリス

CPUとCPUクーラーの熱伝導をよくするために必要です。

良いものでも千円ちょいなので思い切って高級品を使いました。

USBメモリ

OSのインストールメディアをつくる際に必要です。

容量は8GB以上あれば困らないと思いますが、容量が大きければ大きいほど損はないです。

容量が大きくてお安いものを選びましょう。

IPA

メモリの端子部分やCPUグリスを塗る面を拭く際に使用しました。

まあまあグリスがしっかり拭きとれます。

キムワイプ

IPAをこれにつけて拭きます。

キムワイプは繊維が出にくいらしく精密機器を拭くのに向いているらしいです。

おわりに

自作PCに必要なものは以上です。

総額をざっくり計算してみると…

マザーボード:2.5万

CPU:0.6万×2=1.2万

CPUクーラー:0.4万×2=0.8万

メモリ:8枚セットで2.5万

電源ユニット:2.5万

ドライブ:0.4万+0.9万

ビデオカード:0.3万

PCケース:1.6万

CPUグリス:0.1万

USBメモリ:0.1万

IPA:0.1万

キムワイプ:0.1万

総額:13.1万円

そこそこわがままも取り入れた構成でこの性能、この価格ならまあまあお得なのではないでしょうか?

それではよいITライフをお過ごしください。

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